![煮込みハンバーグと切り干し大根](https://mioku.net/app/wp-content/uploads/002_cover_00_DSC_0955.jpg)
今回の味憶は結婚をひかえた女性からの依頼です。
結婚を機に実家から離れた地で新たな生活を始めるにあたり、
大好きなお母さんの味憶をつくりたいというものでした。
作った本は結婚式場に置かれ、来賓客が仲の良い親子のやりとりを
微笑ましく読んでたのが印象的でした。
![](https://mioku.net/app/wp-content/uploads/IMG_2472.jpg)
ご家族向けにお渡しした本は
副菜の手順が掲載されていたり、顔がばっちり写ってたり、
巻末に家族の集合写真が掲載されていたりと
よりプライベートな仕上がりになります。
材料
煮込みハンバーグ
- 合挽きミンチ 500g
- 玉ねぎ 中2個
- 人参 1/4本
- 干し椎茸 2枚
- 豆腐 半丁(3パックの1パック)
- 玉子 1個
- 塩コショウ・片栗粉 少々
- 片栗粉(水溶き)
- 野菜スープ 500g
- はちみつ 大さじ2
- ケチャップ 大さじ2
- 白だし 大さじ2
切り干し大根
- 切り干し大根 30g
- 人参 薄切り3枚
- しいたけ 2枚
- ごま油 少々
- ごま 少々
- 塩・醤油 少々
- 椎茸の戻し汁
- はちみつ 大さじ1
- 白だし 大さじ2
![にんじんを切る](https://mioku.net/app/wp-content/uploads/002_04_DSC_0668_sq.jpg)
今日は、依頼者が大好きだどいう
煮込みハンバーグと切り干し大根を中心に
夕ご飯をつくっていきます。
さぁ、はじめましょう。
まずは切り干し大根から。
適当な量の水で戻しておいた
切り干し大根の水気をきります。
戻し汁は後で使うのでとっておきます。
娘「戻し汁えぐ味でない?」
母「一回きれいにゆすいで使えばでないよ」
にんじん薄切り3枚を細切りに、
油揚げも同じくらい。
干ししいたけは水で戻したものを使い
同じくらいの大きさで切りそろえます。
戻し汁も使うのでとっておきましょう。
具材を切ったらごま油をあたためて、
まずは、強火で一気に具材を炒めます
![はちみつをぶちゅーっといれる](https://mioku.net/app/wp-content/uploads/002_06_MG_4900_sq.jpg)
全体に油がなじんだら白だしで味付け
はちみつをたっぷりいれて甘みを加えます。
(白だしを軽量スプーンで量りながら)
母「たまには(軽量スプーン) 使わせて」
娘「それで味が狂ったりしてね。いつもの味じゃない!って 笑」
切り干し大根、干ししいたけ
ふたつの戻し汁もくわえて煮込んでいきます
![](https://mioku.net/app/wp-content/uploads/002_08_MG_4905_sq.jpg)
煮込んでる間にハンバーグのたねをつくります。
まずは、玉ねぎを切ります。
みじん切りほどは細かくせず、
食感がのこる程度で刻んでいきます。
娘「いや、けっこう細かいよ」
母「ほんと!?そんな細かくないよ」
にんじんはもう少し細かく、
戻したしいたけは玉ねぎと同じくらいに
切りそろえます。
母「子どもたちがにんじん嫌いな時期には
なるべくちっちゃく切って入れてました。
にんじんケーキとか食べさせてました。
おかしはよく作ってましたね。
子どもたちと一緒にクッキー焼いたりとか。
兄ちゃんはクッキー作るの好きなんですよ」
材料をきったら耐熱容器に移して
オリーブオイルを全体にまわしかけてから
レンジで6分あたためます。
母「この玉葱とにんじんしいたけの組み合わせは
スープにでもなんでも使えるので、
わりと作っておくんです」
![ハンバーグを成形する](https://mioku.net/app/wp-content/uploads/002_18_MG_4957_sq.jpg)
あたたまったら、粗熱をとって
ひき肉500gとあわせます。
さらに、豆腐半丁、全卵一個、
パン粉をくわえて混ぜ合わせていきます。
しっかり混ぜ合わせてたねの完成です。
母「(娘の名前)ちゃーん、
おてつだい おてつだい〜
団子ちゃんを つくっていただきたいの」
娘さんにお呼びがかかりました。
ときどき切り干し大根の様子もチェック。
ごまを加えて引き続き煮込んでいきます。
ラップに小さいおにぎり一個分くらいの
たねをとって
空気を「ぺったぺった」と抜きながら
きれいに丸めたら
ビニール袋にたっぷりいれたパン粉にぽん!
まんべんなくまぶしていきます。
娘「いちいちラップに包むと?」
母「手を汚さないでいいし、次の作業もできるけん」
娘「これくらい?ちょっと小っちゃい気もするけど」
母「ちょっと小っちゃいかな、くらいでいいよ」
![煮込み中の切り干し大根](https://mioku.net/app/wp-content/uploads/002_22_DSC_0773_sq.jpg)
そうこうしているうちに
切り干し大根も煮詰まってきました。
母「ちょっと食べてみて。
まだ最後の醤油いれてないけん
あ、あついよあついよ」
母「まだ味が染みてない?」
娘「でも美味しい、すでに」
母「醤油ちょっといれまーす
(味を見て) もうちょっとだね」
娘「!?醤油冷蔵庫に入れると?」
母「冷蔵庫にはいる余裕があるんだったら、
入れれるものはいれる」
ひと煮立ちしたら火をとめます。
![](https://mioku.net/app/wp-content/uploads/002_25_DSC_0782_sq.jpg)
ハンバーグの方はというと
今日は10個できました。
母「いつもはこれの半分くらいかな」
鍋にサラダ油をあたためていきます。
揚げ物用の油よけをセットしたら
すぐにハンバーグをいれていきます。
母「低温のときにいれたほうが
お肉が縮まないでいいんです」
間髪入れずに煮込み用のソース作り
まずは自家製の野菜出汁をいれます。
これは、玉ねぎとかじゃがいもとか
普段ゴミとして出す皮などを煮出したもの。
この日も料理で出たごみは丁寧に
専用の袋へいれていたのが印象的でした。
そして、はちみつと白だしを
大さじ2杯分ほど加えます。
母「今はもう、甘みはなんでもはちみつ使ってます」
![味見をするお母さん](https://mioku.net/app/wp-content/uploads/002_31_MG_4989_sq.jpg)
ーいま、よくつくる料理はなんですか?
母「夫婦二人になってつくるのは
お魚を煮たりとかあっさりした感じなんです。
子どもたちがいるときとは
食べるものが変わってきてるんですよね。」
出汁が煮立ってきたら
ケチャップをどばーっといれます。
母「あとは出来上がってから片栗粉をいれます」
味見して整えていきます。
味が決まったら鍋を火からいったんおろします。
![揚げハンバーグを煮込む](https://mioku.net/app/wp-content/uploads/002_40_DSC_0875_sq.jpg)
ハンバーグがそろそろ頃合いです。
こんがりとしっかり揚げます。
残りも揚げていきましょう。
母「山盛りだね ハンバーグできあがりかな」
煮込みハンバーグを仕上げていきます。
ソースがあたたまったら
ハンバーグをいれてしばらく煮込み、
最後に水溶き片栗粉でとろみをつけます。
娘「なんでハンバーグそうなったん?
揚げるスタイルに」
母「なんでかな?覚えてないけど、
雑誌とかなんかで見たのかな」
![仕切り入の小皿に、枝豆入り卵焼き、 水菜と海老の明太マヨネーズ和えに 作り置いていた鯛の真子とれんこんのきんぴらがのる](https://mioku.net/app/wp-content/uploads/002_DSC_0964.jpg)
さぁ、食卓の準備をしましょう。
作っておいたお味噌汁をあたためます
素麺にお麩もそえて、今日はにゅうめんです。
お味噌汁を味見
母「うちのお味噌汁薄味なんです」
巻き簾で整えていた枝豆入り卵焼きを切ります。
(四分割された器を見ながら)
娘「そんなお皿見たことないんやけど
出た!他所いき 何が4つものるん?」
枝豆入り卵焼き、
水菜と海老の明太マヨネーズ和えに
作り置いていた鯛の真子と
れんこんのきんぴらがのるんです。
母「真子は煮たんですよ。よく使いますね 。
正月は数の子とか魚卵あれば十分。」
娘「鯛の真子ってなに?」
母「知らんの!?」
とろりと仕上がった煮込みハンバーグもよそったら、
お父さんも入って、みんなで準備します。
ポテトサラダにお漬物などの常備菜も出してきて、
これでいいかな?
![002_MG_5079](https://mioku.net/app/wp-content/uploads/002_MG_5079.jpg)
![002_62_DSC_0959_sq](https://mioku.net/app/wp-content/uploads/002_62_DSC_0959_sq.jpg)
![002_68_MG_5137_sq](https://mioku.net/app/wp-content/uploads/002_68_MG_5137_sq.jpg)
![002_MG_5216](https://mioku.net/app/wp-content/uploads/002_MG_5216.jpg)
うわぁ美味しそう!
たくさんのおかずと
たくさんの笑顔
ふーおなかいっぱい
ごちそうさまでした!
煮込みハンバーグと切り干し大根
撮影日:2018年10月27日